エピソード ① その年のロンドンには、巨大な観覧車もテートモダンもガーキンすらありませんでした。 夏の夕方でした。 マモルはキングスクロス駅に続く通りを歩いていました。ウォルサムストゥーへ行った帰りで、マモルが泊まっていたのはユーストン駅に近い…
プロローグ その日は朝から南風が強く吹いていました。 梅雨が明けようとしているようでした。 その頃の私はお金もなく親しい友達もなくそして道に迷っていました。 それでも時間だけは有り余っていた私は毎日多摩川へ出て堤防の上のサイクリングロードを歩…
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